せっかくだから、楽しもう
 そんな仏頂面しないで、笑おうよ
 思いっきり笑えば、悲しいことも吹き飛ぶよ?
 寂しい思いも消えてくよ?

 ねえ、だから楽しもうよ
 もっともっと、笑おうよ





たとえばそんなメリークリスマス



 「ねえねえ天馬、これにしましょうよv」
 「ん? どれだ?」
 「このケーキすっごくかわいいのよv ここのおいしいし、いいんじゃない?」
 「なかよし…クリスマス? これケーキなのか?」
 「当たり前でしょ。ほかに何に見えるのよ」
 「ぬいぐるみかとおもった」
 「さ〜て馬鹿なボケは流すとして、早速予約よ!」
 「ボケって……まあいいけど、大きさどれくらいなんだ? いくつ予約……」
 「まあ片手より大きいくらいだから一人1個でいいでしょ。私は飛天様と分け合うわ、聖夜の恋人の如く!」
 「…………んー、ぶたサンタとトナカイでセットかー。静流と飛天と凶門と火生と俺と帝月?」
 「なに流してんのよ、生意気ね!」
 「それより早くしないとなくなっちまうんじゃねぇか? 人気あるとこなんだろ? 20個限定って出てるぞ」
 「3セット予約ね。電話電話!」
 「…………早ぇな、さすが静流……………」
 「ふう、ぎりぎりセーフよ。あと5個残っているところだったわ!」
 「おー、ご苦労様。なあ、これさ、チョコとショートケーキだけど、好き嫌いあるかな?」
 「平気じゃないの? 大差ないし」
 「んーどっちがいいかなー……お前は飛天と分けるなら、俺は凶門とかな?」
 「なにいってんのよ、帝月が不機嫌になるわよ?」
 「なんで?」
 「(すごい………理解してないのね)外見上でも似た年齢はあんただけだし」
 「そうだけど……火生が騒ぎそうじゃねぇか?」
 「だから嫌がると思うわよ。凶門あてがえば火生もさほど騒がないと思うし」
 「そうか〜?」
 「平気よ。あの無言のプレッシャーに耐え続けられるほどの肝っ玉があるわけないじゃない、あいつに」
 「……………そういう意味でかよ」
 「ま、無駄な騒ぎはせっかくの聖夜に控えてもらいたいし、大人しく帝月と分けなさい」
 「そうだな、そうするかな」
 「そうそう」

 絶対に気付きはしないだろうけれど。
 いまこのときの先出でクリスマスプレゼント。
 仏頂面の括りの君の笑顔のもとを
 リボンに包んで贈りましょう。








 TOP絵のクリスマス仕様帝天馬の準備段階。
 さりげな〜く朱涅ちゃんの書いてくれた小説に続いていたり。

 帝月の幸せそうな顔はどうぞ朱涅ちゃんの小説の方で御覧下さいませv

04.12.22